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B-SKETはまさに経営者の道しるべ [採択企業インタビュー]

このブログでは現在進行しているアクセラレータープログラム「B-SKET」についてや、採択企業のリアルな声をお届けしたいと思います。


B-SKETとは何か

2018年に始まったSaaS領域スタートアップ向けのアクセラレータープログラムです。 実践的なメンタリング/事業開発サポートを通じて、事業価値を最大限に高めることを目的として採択企業にメンタリングやセッション (メンターによる講義)を通じて提供します。 今回で4回目となるB-SKET(B-SKET Batch 4)、採択企業5社(※1)は約16週間の中で合計24個のセッションを受け、事業価値の最大化に臨みます。

(※1)採択企業5社:LiveYourDreams株式会社・Engo株式会社・株式会社STANDS・パートナーサクセス株式会社・株式会社batton 

そんな、セッションを実際に受けている採択企業5社中の1社、LiveYourDreams株式会社(リブ ユア ドリームス)の代表取締役社長兼CEO 河﨑 呈氏に、弊社代表秋山がB−SKETプログラムに参加してみてどんな変化があったのか、得られたものはどんなものかなどをインタビューしました。


 LiveYourDreams株式会社 代表取締役社長兼CEO 河﨑 呈

 1984年岡山県出身。世界中の子ども達の知的好奇心や未来の職業選択の可能性を広げる事業と、映像制作事業の2本柱を軸に置き、LiveYourDreamsを設立。「関わる全ての人のポテンシャルを最大化する」をビジョンに掲げ、エストニアや日本全国の小学校でプログラミングや映像制作体験を提供。現在は「AIアシスタント戦隊マトメンジャー」を軸に世の中に展開できる価値とサービスを追求する。



確信を持ちたかった事業指針が固まった


秋山:本日はよろしくお願いします。B−SKETは何で知ったのですか?


河﨑氏:JSSAの1月のセミナー参加をして、田所さんにお会いしてそこでメンタリングをお願いしたんですよね。「お金払うのでメンタリングしてください!」って(笑)そこで田所さんが監修されているB−SKETプログラムを知って、メンタリングのゴールは堂々と王道のルートでB−SKETプログラムに入ることですって言って(笑)そして、徹底的にメンタリングしてもらって、このB−SKETに応募しました。


秋山:そんなことがあったんですね。知らずに採択してました。


河﨑氏:ありがとうございます。実力で勝ち取りたかったので。


秋山:B−SKETの採択前と後で期待していた事や想定と違ったことはありましたか?


河﨑氏:採択前は、そもそもこのアクセラレータープログラムを知りませんでした。何が起こるのだろう・・・って。初めて遊園地に行くイメージだったんですよね(笑)入ってみたらこの人達から学びたいと思っていたメンターの方々から応援してもらえる事が多く、心からびっくりしています。予想を超える素晴らしい方々の時間を頂ける事に感動を得ました。


秋山:それは田所やメンターなどの顔ぶれとかを見て思ったんですか?


河﨑氏:顔ぶれもそうですが、セッションの中で、メンターの失敗や成功体験をお聞きする機会があり、その中で会社や事業を運営する経営者としてだけではなく、人としての部分をありありと感じさせていただいたことが大きいです。その体験を繰り返していくたびに自分が今まで確信を持ちたかった部分が固まっていく感覚がありました。


秋山:確信とは例えばどういうものですか?


河﨑氏:プログラム前は、どちらかと言うと仲間大切!みたいな感じの社長だったんです。「ベンチャー企業で皆仲良く、末永くやっていこうね!」みたいな。

1人1人幸せにしてきたい、その人の強みを最大化していきたい。それが会社のビジョンだと思い込んでいたのですけど、そうではなくて、私が社会を通じてやりたいこと、実現したいことが最初にあって、それに皆が共感してくれるっていう順番じゃないといけないと。

秋山さん・五十嵐さん(※2)の講義の時に「あくまでも会社は選挙ではない」「自分自身の信念と感性に忠実にであってください」とおっしゃっていたじゃないですか。その時に思ったんですよ「絶対、妥協しちゃ駄目だ」って。

今までは自分が船長だという事を認識してなかったんですよね。船は自分で指針を決めて、目的地に行くもの。それを僕がはっきりしていかないと、スタートアップとして立脚し、世の中に大きな価値として提供していくのは絶対出来ないとはっきりと分かりました。

決断するにあたり、皆の事を大切に思えば思うほど、失敗するわけですから、ちゃんと自分で決めてそれを皆が信じる分からないけども、指針を決める覚悟を持ちました。そこから徹底的に会社の方向性を書いて、やり直してを繰り返していると会社の行動指針が明確になりました。

決断できたのは7月末、それぞれの強みで立脚して会社の目指す目的地に向かって1人1人が動いてくれる様になりましたし、新しく人が入社した時も私なしに現場で決断が出来るという土台ができました。


(※2)株式会社クロス・マーケティンググループ 代表取締役社長兼CEO 五十嵐 幹氏


孤独に経営に対して悩むことが無くなる



秋山:プログラムを通して上記以外に得られたことってありますか?


河﨑氏:自分たちの現在地が明確になりました。今どういう位置にいるのか、これから資金調達をして、シリーズA・Bと上がって行く段階で今自分たちに何が出来て、何が出来てないのが、何が足りないのかなどがわかってきました。先が全く見えない中でがむしゃらに頑張らないといけないという恐怖感がなくなりましたね。


秋山:ということは、それまでは何かしらの恐怖があったのですか?


河﨑氏:ありました!PMF(Product Market Fit)ってどのようにすれば良いんだろうとか、これまでは想像と仮説でやるしかないという状況でした。それが自分の会社の場合はどのような結論を出せばいいのか、どのように答えを出すのが良いのかということがはっきりと分かってきたんですよ。

3年くらい悩み、苦しんでいたことの答えを半年くらいに凝縮して教えていただいる感覚です。また、ferretやformrun(※3)でどうPDCAを回して、事業成長を遂げたのかを聞いて、自分たちのチームだと、どのようにしていくのが良いのかをイメージすることができました。

それによって今後の動きやスケジュールも立てやすくなりましたし、結果として確度の高い仮説を持って組めることができるようになったというのはすごく大きな事です。あせらなくて良くなりました。


(※3)ベーシックが提供するサービス

ferret    :https://ferret-plus.com/

formrun:https://form.run/ja


秋山:今やらなければいけない事がはっきりしてきたんですね?


河﨑氏:はい、はっきりしてきました。コロナ渦ということもあり、会社としてのバーンレートを下げて、キャッシュフローがどこまで持つのかを考えないといけないというのはありますが、新しいプロダクトにどれだけ力と資源を集中させてくことが出来るのかっていうのが重要だと今ははっきり認識しています。そのためにもしっかり自分たちの強みを磨いていくという事に力を入れようと思っています。なので、今は完璧にできていなくても良い、B−SKET後にアクセルを全力で踏む準備が出来ていればと良いんだと思うようになりました。


秋山:名言出ましたね(笑)アクセルを全力で踏む準備が出来ていればと良いと!聞いているとB-SKETは良いプログラムですね。(笑)


河﨑氏:いや!本当良いプログラムですよ!私人生でかなり得していると思います!素晴らしい仲間にも出会えましたし。人生大分得してます。普通に経営で苦しい時に、田所さんとかに相談できる。孤独に悩まずに済むって、本当に最高です!


アマチュアからプロになるタイミング


秋山:プログラムを今3ヶ月受けてみて、そのほか変化している事はありますか?


河﨑氏:自分が社会にどのような価値提供をしていくのか、どういう視座を持てば良いのかが、どんどん腹落ちしていっているんですよね。


秋山:それはどういうきっかけだったのですか?


河﨑氏:B−SKETの積み重ねですよね。プログラム開始の5月から今まで、想像もしない様なドラマを歩んできた経営者の方々の話を聞いて、自分だったらどうすれば良いのだろう、自分の会社だったら何を大切にしていけば良いのだろうと、2週間に1回は生々しく考えさせられます。セミナーのように、受け身で聞くのではなく、その方々との対話があるということがとても大きいですね。


秋山:距離も大分近いですものね!


河﨑氏:近いです!経営者としてアマチュアからちゃんとプロになるためには経営者としての視座を明確に持つことが大事だと思っているのですが、そこにあまり自信が持てておらず、今までシビアな決断ができずにいました。6月まではそんな状態でしたね。でも経営者の方々との距離の近さもあって、その視座や感覚を身に付けることができ、経営者として決断の英断が出来るということ、そこに対して個人の判断ではなく、会社としての判断、行動指針や基準があるからこういう決定なんだよって社員にも明確に伝えられることができるようになりましたね。


B-SKETは経営の【コンパス】

秋山:どんな企業がB-SKETに向いていると思いますか?


河﨑氏:想いとスピードはある。一方で事業に関して緻密に計算ができていない方々ですかね。結構スタートアップで世の中変えたいと思っている人って多いんじゃないかなって思っています。

その中でも明確に価値を提供していくビジョンはある、提供技術・大切にしたい事もあるけど、その間が全く描けてない人。っていうのが、B−SKETプログラムに入る事によって、クリアになっていくと思います。

あとは本人たちが愚直に実行する事ですね。このプログラムを通じて学んだ事を1つ1つ丁寧に、実行していく事ができるかどうかで今後は変わってくると思います。

B−SKETはまさに道しるべですね、道筋は自分たちでは描けるけど、【コンパス】の様なものです。

最短ルートで強みを最大化するプログラム

秋山:他のアクセラレータープログラムに参加はしていますか?


河﨑氏:B−SKETが初めてです。そして今の時点では他のアクセラレーターは行く気持ちはあまりないですね。B−SKET出たあとは自分たちで立脚して、全力でまっしぐらでやろうとしてます。道筋見えたらあとはPDCAを回していくっていく事で全集中していこうかなと思います。


秋山:いろんなのに触れると迷っちゃったりしますものね。


河﨑氏:そうなんですよ。もう、田所さんにメンタリングを受ける事は日本国内において最短ルートで私達の強みを最大化してくれるっていうことが直感としてありましたので、もうこの1本で立脚していこうと思います!

気付かされた経営者の言葉


秋山:B-SKETの中で特に印象深かった出来事は何かありますか?


河﨑氏:先ほども少しお話をしましたが、五十嵐さん、秋山さんの講義が相当インパクト強かったです。

「信念と感性に忠実であれ」という秋山さんの言葉、これが結構インパクトあって、何もかも吹っ切れました。横にいた社員が「河崎さんに必要な事全部しゃべってくれましたね」って(笑)この1ヶ月間悩んでいた事、すべて解決しましたね。

先程言った様に会社は選挙じゃないよと、社長が指針を決めて良いんだよってことと、評価の指標を示して、成長の道を描いて残りたい人には残ってもらう、違うって思った人は全力で新しい道筋を作っていくと、これらが土台にないと、どんなプロダクトを研究しても、お客様にフィットするサービスでも、組織が機能しないですし、1番は社員が心の底から笑えないと思うんですよね。社員が会社の中に自分の幸せを見いだせなくなってしまう。今回それがちゃんと出来るように、土台を整えることができました。

秋山:なるほどね、色々と吹っ切れてたのですね。本日はありがとうございました。10/2(金)のDemo Dayでの発表、期待しています!


B−SKETに込める思いは誰にも負けていない感じがする、LiveYourDreamsさんでした! 

取材時もパッションが伝わってきました。

提供サービス概要:「AIアシスタント戦隊 マトメンジャー

AIアシスタント戦隊マトメンジャーは、「全国の営業マンのあらゆる”中間領域の無駄”をゼロにし生産性を最大化する」をミッションに、オンライン業務におけるサービスを展開しています。様々なコミュニケーションを予測し、解析する独自の人工知能ツールを持ち、営業マンが抱える悩みを瞬時に解決。日程調整ゼロ、報告ゼロ、返信漏れゼロの実現を目指し、年間100日あなたの時間を増やします。



2021/6/4(金)にDemo Dayを開催

2021年に採択された5社が2021/6/4(金) 19:00より開催のDemo Dayにて成果発表を行います。そして、その来場者の募集を開始いたしました!



B-SKET Demo Day 参加のお申し込みはこちらから

B−SKETのセッションを受けた企業がどのような成長を遂げたのか、ぜひその目で確かめてみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

私のパートでは、次回も引き続き採択企業のインタビューを公開して参ります!


B-SKET詳細ページはこちら


宗形 彩世

宗形 彩世

アパレル企業を経て2016年にベーシックにジョイン。ferret Oneの立ち上げ時のセールスやOEM・メディアセールスを経て一度離職するも、2020年出戻り現職に至る。 現在はferret Oneのアライアンスパートナー推進兼戦略秘書を務める。